12月22日は「冬至(とうじ)」でしたね。 ここ数日、急に冷え込みが厳しくなり、夕方のチャイムが鳴る頃にはもう真っ暗…と感じていた方も多いのではないでしょうか。
冬至は、一年で最も昼が短く、夜が長い日。 古くから日本では、この日を境に太陽の力が少しずつ蘇り、再び運気が上昇に向かう「一陽来復(いちようらいふく)」の節目として大切にしてきました。
そんな特別な日に、日本の食卓に欠かせないもの。 それが「カボチャ」です。
今回のFeel Japan V38では、この冬至の定番、カボチャに込められた先人たちの知恵と想いに触れてみたいと思います。
なぜ、真冬に夏の野菜?
カボチャの旬は本来、夏から初秋です。 では、なぜ冬至に食べるのでしょうか?
冷蔵庫などがなかった時代、野菜が不足しがちな冬場まで常温で長期保存できるカボチャは、非常に貴重な栄養源でした。
鮮やかなオレンジ色には、風邪予防に効果的なβカロテンやビタミンがたっぷり。 「寒い冬を元気に乗り越えられますように」という切実な願いと、厳しい季節を生き抜くための生活の知恵が、この習慣には詰まっているのです。
「ん」が運を呼ぶ
もう一つ、面白い理由があります。 冬至には「ん」のつく食べ物を食べると「運」を呼び込めると言われています(運盛り)。
にんじん、だいこん、れんこん…。 そして、カボチャは漢字で書くと「南瓜(なんきん)」。
これら「ん」のつくものを食べて、来るべき春に向けて運気を上げていこうという、日本らしいゲン担ぎでもあります。
心も体も温めて

みなさんの食卓には、どんなカボチャ料理が並びましたか? 定番の「カボチャのいとこ煮(小豆との煮物)」でしょうか、それとも温かいスープでしょうか。
ホクホクと甘いカボチャを頬張ると、冷えた体が内側からじんわりと温まり、なんだか心までほぐれていくような気がします。
そして、カボチャを食べた後は、香り高い「柚子湯」に浸かるのも冬至の楽しみですね。
一年で一番長い夜。 先人たちの温かい知恵に感謝しながら、栄養たっぷりのカボチャを食べて、柚子湯で温まる。そんな日本の丁寧な暮らしを、これからも大切にしていきたいですね。
これから本格的な寒さがやってきます。 皆様もどうぞ、温かくして健やかにお過ごしください。